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備忘録:エビデンス破綻とエビデンス後…

  • 執筆者の写真: 百合田真樹人
    百合田真樹人
  • 2020年7月14日
  • 読了時間: 1分

"エビデンス"の認識の破綻が顕著。

 米国教育相のB. DeVos。元ミシガン州の教育相で任命時から何かと問題がある方。12日のCNNとのインタビューでは,ホスト側もDeVos側もデータを引用しながらも話が噛み合わない。ホスト側はデータからエビデンスを構築するための議論を投げかける一方で,DeVos教育相は自己主張に沿うデータを示す一方で,示されたデータには応答しない。目的(ここでは学校再開と各学校区による対応)をデータに優先させている。 

 データを反論や異論の否定の道具に用いて,反論や異論の根拠にされたデータを無視する。ここまで露骨な”エビデンス”活用の事例は多くない(と思いたい)が,都合の悪いデータを軽視したり,質の良くないデータを強調したりという事例は,教育の領域ではかなりカジュアルにあるのではないかと危惧する。

 ここで引用したDeVos教育相の事例に限らず,日本の「GoToキャンペーン」の実施の是非も,”データ”と”エビデンス”との関わり,データの構築とエビデンスとしての位相と使用のあり方を改めて確認しなければEvidence Based Policy Making(EBPM:エビデンスに基づく政策の策定と判断)も破綻する。そしてEvidence Baseが破綻した後には,もう何を根拠に政策を議論すればいいのか分からなくなる。




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